# ollama-web Docker や仮想マシンを必要とせず、ホスト OS 上で直接起動して利用できる、軽量な個人向け Ollama Web UI です。 ブラウザから Ollama とのストリーミングチャット、Web 検索・URL 取得、画像・ファイル・PDF 添付、MCP Tool Calling を利用できます。大規模で複雑な AI プラットフォームを導入せず、個人利用に必要な機能を小さな構成で使うことを意図しています。 Screenshot of the chat ## 主な特徴 - Ollama モデルとのストリーミングチャット - Web 検索・URL 取得 - 画像・ファイル・PDF 添付 - stdio / Streamable HTTP による MCP ツール連携 - Docker / VM 不要でホスト OS 上で直接動作 - 会話履歴と添付ファイルのローカル保存 - PIN 認証、CSRF・CSP・SSRF 対策 - 日本語・英語 UI ## Requirements - Python 3.10+ - Ollama が起動していること - `uv` 推奨 既定では Ollama API を `http://127.0.0.1:11434` として扱います。 ## Installation ```bash uv venv .venv uv pip install -e ".[dev]" -p .venv ``` 本番依存だけを入れる場合: ```bash uv venv .venv uv pip install -e . -p .venv ``` ## Usage ローカルPCだけで利用する場合: ```bash ollama-web ``` `OLLAMA_WEB_PIN` を設定していない場合、起動時にランダムな PIN がコンソールに表示されます。ブラウザで `http://127.0.0.1:8000` を開き、その PIN でログインしてください。 LAN 内のスマホなど別端末からアクセスする場合: ```bash OLLAMA_WEB_PIN=123456 OLLAMA_WEB_HOST=0.0.0.0 ollama-web ``` PowerShell では次のように指定します。 ```powershell $env:OLLAMA_WEB_PIN = "123456" $env:OLLAMA_WEB_HOST = "0.0.0.0" ollama-web ``` ## Configuration | Environment variable | Default | Description | | --- | --- | --- | | `OLLAMA_HOST` | `http://127.0.0.1:11434` | 接続先 Ollama API | | `OLLAMA_WEB_MODEL` | `llama3.2` | 既定で選択するモデル | | `OLLAMA_WEB_HOST` | `127.0.0.1` | Web UI の待受ホスト | | `OLLAMA_WEB_PORT` | `8000` | Web UI の待受ポート | | `OLLAMA_WEB_DATA_DIR` | `data` | セッションと添付ファイルの保存先 | | `OLLAMA_WEB_MAX_UPLOAD_MB` | `20` | アップロードファイルの上限サイズ | | `OLLAMA_WEB_PIN` | 起動時に自動生成 | ログイン用 PIN | | `OLLAMA_WEB_SECRET_KEY` | 起動時に自動生成 | Cookie 署名鍵 | | `OLLAMA_WEB_ALLOWED_ORIGINS` | 未設定 | CORS 許可オリジンのカンマ区切り | | `OLLAMA_WEB_MCP_STDIO_ALLOWLIST` | 未設定 | stdio MCP で起動を許可する実行ファイル絶対パスのカンマ区切り | | `OLLAMA_WEB_MCP_HTTPS_ALLOWLIST` | 未設定 | remote HTTPS MCP 接続を許可するホスト名のカンマ区切り | | `OLLAMA_WEB_LANGUAGE` | `ja` | UI と LLM プロンプトの表示言語(`ja` または `en`) | | `OLLAMA_WEB_SEARCH_REGION` | `auto` | 検索地域。`auto` / `us-en` / `jp-jp`。auto はかなを含むクエリを日本、それ以外を米国として検索 | 検索は ddgs の `backend="auto"` を使用します。地域は内部で選び、LLM に公開する引数は `query` と `max_results` のままです。判定では半角カナも正規化し、URL と `site:` / `filetype:` のトークンを除外します。検索へ送る元クエリは変更しません。漢字だけのクエリは `us-en` になるため、日本へ固定する場合は `jp-jp` を設定してください。UI 言語には連動せず、 設定変更の反映にはアプリの再起動が必要です。不正な設定値では起動時にエラーになります。 構文上無効な URL と既知の Bing 広告リンクを除外し、空・URL 形式のタイトルは空文字にして URL と要約を保持します。除外で件数が減っても追加検索は行いません。provider の失敗は ツールエラーとして伝えます。 ### 多言語対応 UI 文言と LLM プロンプトは、それぞれ `src/ollama_web/i18n/messages/` と `src/ollama_web/prompts/` の JSON ファイルで管理されています。既定は日本語(`ja`)です。新しい言語を追加する場合は、同じディレクトリに `{lang}.json` を作成し、`OLLAMA_WEB_LANGUAGE` をその言語コードに設定してください。 ### 一般設定 ブラウザの左ペイン下部にある「一般設定」から、表示言語、システムプロンプト、Ollama の生成Optionsを変更できます。設定は `OLLAMA_WEB_DATA_DIR/settings.json` に保存され、このデータディレクトを利用する全セッションで共有されます。 保存済みの表示言語は `OLLAMA_WEB_LANGUAGE` より優先されます。システムプロンプトは内蔵のTool用プロンプトの後に追加され、空欄の詳細Optionsと乱数モードの `seed` はOllamaへ送信されません。 ### MCP サーバー設定 `data/mcpServers.json` に接続先 MCP サーバーを記述します。ブラウザの左ペイン下部「MCP設定」からも編集・保存できます。 MCP は外部プログラムや外部サーバーの Tool を LLM へ公開する機能です。安全のため、登録できるサーバーと自動実行できる Tool には制限があります。 #### stdio MCP を使う場合 stdio MCP は既定では起動できません。`command` に指定する実行ファイルの絶対パスを、先に `OLLAMA_WEB_MCP_STDIO_ALLOWLIST` へ登録してください。 PowerShell の例: ```powershell $env:OLLAMA_WEB_MCP_STDIO_ALLOWLIST = "C:\Users\you\src\python\ollama-web\.venv\Scripts\python.exe" ollama-web ``` `mcpServers.json` の例: ```json { "mcpServers": { "calc": { "command": "C:\\Users\\you\\src\\python\\ollama-web\\.venv\\Scripts\\python.exe", "args": ["scripts/calc_server.py"] } } } ``` `OLLAMA_WEB_MCP_STDIO_ALLOWLIST` で許可するのは、`args` に渡すスクリプトではなく `command` の実行ファイルです。たとえば `python.exe` で `scripts/my_server.py` を起動する場合も、allowlist へ登録するのは `python.exe` の絶対パスです。 `cwd` 未指定時は ollama-webの起動パスが作業ディレクトリとなります。 #### Streamable HTTP MCP を使う場合 ローカルの HTTP MCP は `http://127.0.0.1` または `http://localhost` のみ許可されます。 ```json { "mcpServers": { "remote_calc": { "url": "http://127.0.0.1:9000/mcp", "headers": { "Authorization": "Bearer optional-token" }, "timeout": 30 } } } ``` remote HTTPS MCP を使う場合は、接続先ホスト名を `OLLAMA_WEB_MCP_HTTPS_ALLOWLIST` に登録してください。 ```powershell $env:OLLAMA_WEB_MCP_HTTPS_ALLOWLIST = "mcp.example.com" ollama-web ``` ```json { "mcpServers": { "remote_calc": { "url": "https://mcp.example.com/mcp", "headers": { "Authorization": "Bearer optional-token" } } } } ``` plain HTTP のリモートサーバー、private IP、metadata IP は拒否されます。 #### MCP Tool 名と secret の扱い Server 名と Tool 名には英数字、`_`、`-` のみ使えます。`__` は内部の名前空間区切りとして使うため指定できません。 MCP 設定 API の GET 応答では、`env` / `headers` 内の secret らしい値は `***` にマスクされます。Tool の実行結果やエラーも LLM へ渡す前に不信データとして隔離されます。 MCP Tool が画像または音声を返した場合、base64 はテキスト結果から分離し、サイズと MIME type を検証してセッションへ保存します。画像は vision 対応が明示されたモデルにだけ入力し、非対応モデルには多言語プロンプトで固定の通知を渡します。音声データはモデルの capability にかかわらず Ollama へ渡さず、チャット上の同一オリジン URL から `